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コンテスト/Gnit Sunday Open 002 (GSO002)/第19問 剛体の自由回転とジャニベコフ効果の反転周期
第19問

剛体の自由回転とジャニベコフ効果の反転周期

終了
500 ptsLv.10 上級力学
2026/03/22 19:30〜2026/03/22 21:00
作成者:admin

剛体の自由回転とジャニベコフ効果の反転周期

問題文

国際宇宙ステーションのような無重力・真空空間において、T字型のレンチなどの非対称な剛体を回転させると、特定の軸周りの回転が不安定になり、定期的に表裏を反転する現象が観察される。これは「ジャニベコフ効果(Dzhanibekov effect)」または「テニスラケットの定理」として知られている。

剛体の重心を原点とし、主慣性軸に沿って剛体に固定された直交座標系 O−123O-123O−123 をとる。主慣性モーメントをそれぞれ I1,I2,I3I_1, I_2, I_3I1​,I2​,I3​ とし、I1>I2>I3>0I_1 > I_2 > I_3 > 0I1​>I2​>I3​>0 であるとする。重心は固定されており、外力によるトルクは一切働かないものとする。

時刻 t=0t=0t=0 において、この剛体は中間軸(主軸2)の周りに角速度 ω0>0\omega_0 > 0ω0​>0 で回転しており、さらに主軸3の周りに微小な角速度 ϵ\epsilonϵ (0<ϵ≪ω00 < \epsilon \ll \omega_00<ϵ≪ω0​)が与えられていたとする。主軸1の周りの初期角速度は 000 である。 各主軸周りの角速度を ω1(t),ω2(t),ω3(t)\omega_1(t), \omega_2(t), \omega_3(t)ω1​(t),ω2​(t),ω3​(t) とする。 ω2(t)\omega_2(t)ω2​(t) は最初 ω0\omega_0ω0​ から減少し、やがて符号を変えて −ω0-\omega_0−ω0​ に達し、再び ω0\omega_0ω0​ に戻るという周期的な振る舞い(フリップ)を示す。

時刻 t=0t=0t=0 から、初めて ω2(t)\omega_2(t)ω2​(t) が −ω0-\omega_0−ω0​ に達するまでの時間 TTT を求めたい。 微小量 ϵ\epsilonϵ の高次項を適切に近似し、第一種完全楕円積分の漸近公式を用いて TTT を求めよ。 なお、第一種完全楕円積分 K(m)=∫0π/2dϕ1−msin⁡2ϕK(m) = \int_0^{\pi/2} \frac{d\phi}{\sqrt{1-m \sin^2\phi}}K(m)=∫0π/2​1−msin2ϕ​dϕ​ は、m→1−0m \to 1-0m→1−0 のとき、

K(m)≈12ln⁡(161−m)K(m) \approx \frac{1}{2} \ln\left(\frac{16}{1-m}\right)K(m)≈21​ln(1−m16​)

と近似できる。

制約

  • I1=5 kg⋅m2I_1 = 5 \text{ kg} \cdot \text{m}^2I1​=5 kg⋅m2
  • I2=4 kg⋅m2I_2 = 4 \text{ kg} \cdot \text{m}^2I2​=4 kg⋅m2
  • I3=2 kg⋅m2I_3 = 2 \text{ kg} \cdot \text{m}^2I3​=2 kg⋅m2
  • ω0=10 rad/s\omega_0 = 10 \text{ rad/s}ω0​=10 rad/s
  • ϵ=1.0×10−4 rad/s\epsilon = 1.0 \times 10^{-4} \text{ rad/s}ϵ=1.0×10−4 rad/s

入力形式

反転時間 T [s]T \text{ [s]}T [s] は、与えられた定数を用いて計算すると

T=ABln⁡(CD×1010)T = \frac{\sqrt{A}}{B} \ln \left( \frac{C}{D} \times 10^10 \right)T=BA​​ln(DC​×1010)

の形で表される。 ただし、AAA は平方因子を持たない自然数、BBB は自然数、分数 C/DC/DC/D は互いに素な自然数からなる既約分数である。 自然数 A+B+C+DA + B + C + DA+B+C+D の値を回答せよ。

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