断熱された剛体容器の内部に、気体を通さない三つの小容器A、B、Cが固定されている。容器、小容器、壁、仕切り板の熱容量は無視できるものとする。
小容器Aと小容器Bには、それぞれ気体室と真空室を隔てる薄い仕切り板がある。小容器Cには仕切り板はない。小容器A、B、Cには、それぞれ単原子理想気体A、B、Cが入っており、三つの気体は互いに混ざらない。各小容器内の気体は、それぞれ初期状態で一様な温度をもつ熱平衡状態にある。
小容器Aと小容器Bの間には所定の共通壁があり、この共通壁は小容器Bの気体室に接している。小容器Bと小容器Cの間にも所定の共通壁がある。これらの共通壁は、気体を通さず熱だけを通す状態と、熱も通さない状態を切り替えられる。初期状態では、どちらの共通壁も熱を通さない状態である。切り替え操作によって気体に仕事はされず、外部との熱の出入りもない。熱接触中は、各気体内部の熱伝導が十分速く、各時刻で各気体に一様な温度を割り当てられるものとする。
気体A、B、Cの物質量をそれぞれ nA,nB,nC とする。気体Aの初期体積を VA、仕切り板を取り除いた後に気体Aが占める体積を WA とする。気体Bの初期体積を VB、仕切り板を取り除いた後に気体Bが占める体積を WB とする。気体Cの体積を VC とする。初期温度をそれぞれ TA,TB,TC とする。気体定数を R とし、単原子理想気体の内部エネルギーは
U=23nRTである。
次の操作を順に行う。
小容器Aの仕切り板を瞬時に取り除く。この操作で気体Aに仕事はされず、外部との熱の出入りもない。十分時間がたって、気体Aは体積 WA 全体を占め、熱平衡に達する。
次に、小容器Aと小容器Bの間の共通壁を、気体を通さず熱だけを通す状態に切り替える。この間、気体Aが占める体積は WA、気体Bが占める体積は VB のままである。気体Aと気体Bの圧力が等しくなった瞬間に、共通壁を再び熱を通さない状態に戻す。
次に、小容器Bの仕切り板を瞬時に取り除く。この操作で気体Bに仕事はされず、外部との熱の出入りもない。十分時間がたって、気体Bは体積 WB 全体を占め、熱平衡に達する。
最後に、小容器Bと小容器Cの間の共通壁を、気体を通さず熱だけを通す状態に切り替える。この間、気体Bが占める体積は WB、気体Cが占める体積は VC のままである。十分時間がたって、気体Bと気体Cは共通の温度に達する。その後、共通壁を熱を通さない状態に戻す。
すべての操作後の気体A、B、Cの圧力をそれぞれ PAf,PBf,PCf とする。また、最初の状態における気体Aの圧力を PA0 とする。比
PA0PAf+PBf+PCfを求めよ。
PA0PAf+PBf+PCf を既約分数
qpで表す。入力すべき自然数は
p+qである。
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