一格子間隔が d である結晶の表面に、質量 m、電気量(電荷の絶対値) e の電子を静止状態から可変の電位差によって加速して入射させた。
加速された電子は波動としての性質をもち、そのド・ブロイ波長 λ は、プランク定数 h および電子の運動量の大きさ p を用いて λ=ph と表される。この電子の波動が結晶格子面によって反射され、互いに強め合う条件(ブラッグの条件)は、入射角(格子面と入射方向のなす角)を θ、反射の次数を n ( n=1,2,3,⋯ )とすると、次のように表される。
2dsinθ=nλいま、電位差 V で加速した電子線を結晶表面に入射させ、角 θ を 0 から徐々に大きくしていったところ、 sinθ=91 のときに n=1 の最初の反射強度のピーク(強め合い)が観測された。
続いて、入射角を sinθ=31 に固定したまま、電子を加速する電位差を V から V′ へと変化させたところ、再び n=1 の最初の反射強度のピークが観測された。このときの、変化前の電位差 V に対する変化後の電位差 V′ の無次元比 VV′ を求めよ。ただし、電子の運動エネルギーは非相対論的に扱えるものとする。
求めた電位差の比 VV′ の値を既約分数 qp で表したとき、分子と分母の積 p×q に 1000 を加えた値を入力せよ。
解答するにはログインが必要です
ログイン