GWCB007 問題7
Problem Statement
斜面上の物体とバネによる単振動
問題文
水平面に対して傾角 θ をなす、なめらかな斜面がある。この斜面上に質量 m の小物体を置き、斜面に平行に配置されたバネ定数 k の軽いはねの上端に取り付ける。ばねの他端は斜面の上端に固定されている。
重力加速度の大きさを g とする。小物体をばねが自然長となる位置で静かに放したところ、小物体は斜面上でつりあいの位置を中心として振幅 A の単振動を始めた。
この単振動の振幅 A と周期 T を求め、これらを用いて定義される量 S=AT2gsinθ の値を評価したい。
量 S はある定数 α を用いて S=απ2 と表される。α は既約分数 qp と表されるとき、自然数 p,q の和 p+q の値を求めよ。
制約
- m=0.50 kg
- k=20 N/m
- θ=30∘
入力形式
求める自然数 p+q の値をそのまま答えよ。
Solution
解説
つりあいの位置と振幅の導出
斜面に平行で下向きを正とする x 軸をとり、ばねの自然長の位置を x=0 とします。
小物体には、斜面下向きに重力の斜面成分 mgsinθ、斜面上向きにばねの復元力 −kx が働きます。
つりあいの位置を x=x0 とすると、力のつりあい条件より以下のようになります。
mgsinθ−kx0=0⟹x0=kmgsinθ小物体は x=0 の位置で静かに放された(初速度 0)ため、この放した位置が運動の端点となります。したがって、単振動の振幅 A は自然長の位置からつりあいの位置までの距離に等しくなります。
A=x0=kmgsinθ単振動の周期の導出
つりあいの位置からの変位を X=x−x0 とおくと、小物体の運動方程式は以下のようになります。
mdt2d2X=−kXこれを角振動数 ω=mk の単振動の標準形 dt2d2X=−ω2X と比較すると、周期 T は次のように求まります。
T=ω2π=2πkm評価量 S と定数 α の計算
得られた振幅 A と周期 T を量 S=AT2gsinθ に代入します。
T2=4π2km S=kmgsinθ(4π2km)gsinθ=4π2したがって、S=4π2 となり、問題式の S=απ2 と比較すると定数 α=4 と求まります。
これを既約分数 qp で表すと 14 となるため、p=4,q=1 です。
求める自然数の和 p+q は以下の通りです。
p+q=4+1=5最終的に入力すべき自然数は 5 です。