GWCB007 問題6
Problem Statement
斜面上の物体と台の連動運動
問題文
傾角 θ のなめらかな斜面をもつ質量 M の台が、水平でなめらかな床の上に置かれている。この斜面上に質量 m の小物体を置き、静かに放した。
台および小物体の運動はすべて同一の鉛直平面内で行われるものとし、重力加速度の大きさを g とする。小物体が斜面を滑り降りるとき、床から見た台の加速度の大きさ a を求めたい。
台の加速度の大きさ a を gcosθ で割った無次元比 R=gcosθa を考えると、R は既約分数 qp と表される。
このとき、自然数 p,q の和 p+q の値を求めよ。
制約
- M=3.0 kg
- m=1.0 kg
- θ=30∘
入力形式
求める自然数 p+q の値をそのまま答えよ。
Solution
解説
座標系の設定と働く力
床に対して水平右向きに x 軸、鉛直上向きに y 軸をとります。
小物体が斜面を滑り降りるとき、小物体と台の間には垂直抗力 N が作用します。作用・反作用の法則により、台は小物体から大きさ N の力を斜面に対して垂直(左下向き)に受けます。
運動方程式の立式
床から見た台の水平左向きの加速度の大きさを a とします。
- 台の水平方向の運動方程式
台には水平左向きに垂直抗力の水平成分 Nsinθ が働くため、運動方程式は次のようになります。
Ma=Nsinθ⋯(1)- 小物体の運動方程式
床から見た小物体の加速度の水平成分を ax(右向き正)、鉛直成分を ay(上向き正)とすると、運動方程式は以下の通りです。
max=Nsinθ⋯(2) may=Ncosθ−mg⋯(3)拘束条件
小物体は常に台の斜面上を運動するため、台から見た小物体の相対加速度は斜面に沿う必要があります。
台に対する小物体の相対加速度の水平成分は ax−(−a)=ax+a、鉛直成分は ay です。相対加速度が右下がり傾角 θ の斜面に沿う条件より、以下の関係式が成り立ちます。
tanθ=ax+a−ay⟹ay=−(ax+a)tanθ⋯(4)加速度の導出
式 (1) および式 (2) より、ax=mMa と表せます。これを式 (4) に代入します。
ay=−(mMa+a)tanθ=−mM+matanθ⋯(5)また、式 (1) より N=sinθMa です。これを式 (3) に代入します。
may=sinθMacosθ−mg=tanθMa−mg⋯(6)式 (5) を式 (6) の左辺に代入して整理します。
−(M+m)atanθ=tanθMa−mg両辺に tanθ を掛けます。
−(M+m)atan2θ=Ma−mgtanθ a(M+(M+m)tan2θ)=mgtanθ両辺に cos2θ を掛けます。
a(M+msin2θ)=mgsinθcosθしたがって、台の加速度の大きさ a は次のように求まります。
a=M+msin2θmgsinθcosθ無次元比 R と値の計算
求めたい比 R=gcosθa は以下のように表されます。
R=M+msin2θmsinθ与えられた制約の値を代入します。
- M=3.0 kg
- m=1.0 kg
- θ=30∘⟹sin30∘=21
分子の計算:
msinθ=1.0×21=21分母の計算:
M+msin2θ=3.0+1.0×(21)2=3+41=413したがって、無次元比 R は次のようになります。
R=41321=132これが既約分数 qp と表されるため、p=2,q=13 となります。
求める自然数の和 p+q は以下の通りです。
p+q=2+13=15最終的に入力すべき自然数は 15 です。