GWCB005 問題6
Problem Statement
一様に密度の異なる液体中における立方体の浮力
問題文
大気中において、断面積が十分に大きく、水平な底面を持つ容器に、互いに混ざり合わない2種類の液体A、液体Bが静かに満たされている。液体Aは液体Bの上に層をなして重なっており、それぞれの液体の密度は一定である。
この容器の中に、一様な密度を持つ一辺の長さが L の立方体の物体を静かに沈めたところ、物体は図のように、上面と底面を水平に保ったまま、液体Aと液体Bの境界をまたいで静止した。このとき、物体の上面は液体Aの液面より下にあり、物体の下側の 52 の部分が液体Bに沈んでいた。
液体Aの密度を ρA、液体Bの密度を ρB、重力加速度の大きさを g とする。この物体が2つの液体から受ける浮力の大きさ F を求めよ。
制約
- ρA=8.00×102 kg/m3
- ρB=1.00×103 kg/m3
- g=9.80 m/s2
- L=0.500 m
入力形式
浮力の大きさ F [ N ]を既約分数 qp ( p,q は互いに素な自然数)で表したとき、分子と分母の積 p×q の値を入力せよ。
Solution
解説
浮力の原理(アルキメデスの原理)の適用
物体が複数の異なる流体にまたがって静止している場合でも、それぞれの流体に沈んでいる部分の体積が排除した流体の重さの総和が、物体が受ける全体の浮力になります。
物体の全体の体積 V は、一辺の長さが L の立方体であるため次のように表されます。
V=L3問題文より、物体の下側の 52 が液体Bに沈んでいるため、液体Bに沈んでいる部分の体積 VB は以下の通りです。
VB=52L3したがって、残りの上側の 53 は液体Aに沈んでいるため、液体Aに沈んでいる部分の体積 VA は以下のようになります。
VA=L3−52L3=53L3各液体から受ける浮力の立式
物体が液体Aから受ける上向きの浮力の大きさ FA は、排除した液体Aの重さに等しいため、次のようになります。
FA=ρAVAg=ρA(53L3)g同様に、物体が液体Bから受ける上向きの浮力の大きさ FB は、排除した液体Bの重さに等しいため、次のようになります。
FB=ρBVBg=ρB(52L3)g物体が受ける全体の浮力の大きさ F は、これら2つの浮力の和になります。
F=FA+FB=51L3g(3ρA+2ρB)数値の代入
得られた式に、制約欄の数値を代入します。
まず、括弧の中の密度に関する計算を行います。
3ρA+2ρB=3×(8.00×102)+2×(1.00×103)=24.0×102+20.0×102=44.0×102 kg/m3次に、全体の浮力 F を計算します。 L=0.500=21 であることを利用すると計算がスムーズになります。
L3=(0.500 m)3=0.125 m3=81 m3 F=51×81×9.80×(44.0×102) F=401×9.80×4400=404400×9.80=110×9.80 F=1078 N既約分数への変換と自然数化
計算結果の 1078 は整数ですので、分数形式 qp で表すと次のようになります。
qp=110781078 と 1 は互いに素な自然数であるため、 p=1078, q=1 と定まります。 入力すべき値は、分子と分母の積 p×q です。
1078×1=1078解答:1078