GWCB005 問題4
Problem Statement
U字管内における2液体のつり合いと大気圧
問題文
断面積が S で一定の透明なU字管が、鉛直に固定されている。このU字管には、あらかじめ密度 ρ1 の液体1が入れられており、両側の液面は同じ高さで静止していた。
いま、U字管の左側の口から、液体1と混ざり合わない密度 ρ2 の液体2を静かに注ぎ込んだところ、図のように、左側の管の液体2の上面は、右側の管の液体1の上面よりも高さ h だけ高い位置で静止した。このとき、左側の管における液体1と液体2の境界(油水界面)は、右側の管の液体1の上面よりも高さ d だけ低い位置にあった。
管の口は両側とも大気に開放されており、大気圧は P0、重力加速度の大きさを g とする。このとき、液体2の密度 ρ2 を表す式を選び、その係数の関係から密度 ρ2 の具体的な値を求めよ。
制約
- ρ1=1.00×103 kg/m3
- h=6.00×10−2 m
- d=2.40×10−1 m
入力形式
液体2の密度 ρ2 [ kg/m3 ]の値そのものを入力せよ。
Solution
解説
圧力の等しい基準面の選定
U字管に注入された2つの液体が静止しているとき、同じ液体内で同じ高さにある点の圧力は等しくなります。 左側の管にある「液体1と液体2の境界(界面)」と同じ高さにある右側の管の点を基準面(点Aと点B)として考えます。
- 点A:左側の管の、液体1と液体2の境界がある位置(深さ)
- 点B:右側の管の、点Aと同じ水平面上にある位置
液体1はU字管の底部を通じて左右でつながっており、静止しているため、点Aにおける圧力 PA と点Bにおける圧力 PB は等しくなります。
PA=PB各点における圧力の立式
大気圧を P0 とします。
左側の管の点Aの上には、密度 ρ2 の液体2の柱が乗っています。この液体2の柱の高さは、図の幾何学的関係から (h+d) と表されます。したがって、点Aにおける圧力 PA は次のようになります。
PA=P0+ρ2g(h+d)右側の管の点Bの上には、密度 ρ1 の液体1の柱が乗っています。点Bから液体1の上面までの高さは d であるため、点Bにおける圧力 PB は次のようになります。
PB=P0+ρ1gd密度の関係式の導出
PA=PB より、次のつり合いの式が成り立ちます。
P0+ρ2g(h+d)=P0+ρ1gd両辺から P0 を引き、さらに g で割ると次のようになります。
ρ2(h+d)=ρ1dこれを ρ2 について解くことで、液体2の密度を表す式が得られます。
ρ2=h+ddρ1数値の代入
制約欄の数値を代入します。まず分母の (h+d) を計算します。
h+d=0.0600 m+0.240 m=0.300 mこれを ρ2 の式に代入します。
ρ2=0.300 m0.240 m×(1.00×103 kg/m3) ρ2=54×1000=0.800×103=800 kg/m3したがって、求める液体2の密度は 800 kg/m3 となります。
解答:800