GWCB005 問題3
Problem Statement
ピストンで閉じ込められた気体の圧力と大気圧のつり合い
問題文
大気中において、なめらかに動く断面積 S のピストンを備えた鉛直なシリンダーが固定されている。シリンダー内には一定量の理想気体が閉じ込められており、ピストンの上方は大気に接している。
最初、ピストンの上に質量 M のおもりを静かに載せたところ、気体は十分な時間ののち、体積 V1 で静止して熱平衡状態に達した。このとき、シリンダー内の気体の圧力は P1 であった。 次に、おもりを取り去ったところ、ピストンは上昇し、気体は十分な時間ののち、体積 V2 で再び静止して熱平衡状態に達した。このとき、シリンダー内の気体の圧力は P2 であった。
大気圧を P0、重力加速度の大きさを g とする。ピストンの質量は無視できるものとして、圧力の比 P2P1 を求めよ。
制約
- P0=1.00×105 Pa
- M=5.00 kg
- g=9.80 m/s2
- S=7.00×10−4 m2
入力形式
圧力の比 P2P1 を既約分数 qp ( p,q は互いに素な自然数)で表したとき、分子と分母の和 p+q の値を入力せよ。
Solution
解説
おもりがあるときの力のつり合い(状態1)
最初、質量 M のおもりを載せたピストンが静止しているとき、ピストンにはたらく鉛直方向の力のつり合いを考えます。ピストンの質量は無視できます。
鉛直下向きにはたらく力は、大気から受ける力 P0S と、おもりから受ける重力 Mg です。 鉛直上向きにはたらく力は、シリンダー内の気体から受ける力 P1S です。
したがって、力のつり合いの式は次のようになります。
P1S=P0S+Mg両辺を S で割ると、おもりがあるときの気体の圧力 P1 の式が得られます。
P1=P0+SMgおもりを取り去ったときの力のつり合い(状態2)
次に、おもりを取り去ったあと、ピストンが再び静止した状態を考えます。
鉛直下向きにはたらく力は大気から受ける力 P0S のみとなり、鉛直上向きにはたらく力はシリンダー内の気体から受ける力 P2S です。
したがって、力のつり合いの式は次のようになります。
P2S=P0S両辺を S で割ることで、おもりがないときの気体の圧力 P2 は大気圧に等しくなることがわかります。
P2=P0数値の代入
まず、おもりによる圧力の増加分 SMg を計算します。
SMg=7.00×10−4 m25.00 kg×9.80 m/s2=7.00×10−449.0=7.00×104 Pa大気圧 P0=1.00×105 Pa=10.0×104 Pa であるため、それぞれの圧力は以下のようになります。
P2=P0=10.0×104 Pa P1=10.0×104 Pa+7.00×104 Pa=17.0×104 Pa比の計算と自然数化
圧力の比 P2P1 を求めます。
P2P1=10.0×104 Pa17.0×104 Pa=101717 と 10 は共通の因数を持たないため、これが既約分数 qp となります。 したがって、 p=17, q=10 です。
入力形式に従い、分子と分母の和 p+q を計算します。
17+10=27解答:27