GSO011 問題7
Problem Statement
橋と荷重:集中荷重
問題文
長さ 6m の橋があり、左端 A、右端 B のみで単純支持されている。
A 端から 2m の点に、大きさ P の集中荷重が鉛直下向きに作用している。
橋の自重は無視する。
(1)
支点 A、B が橋に及ぼす鉛直方向の力(支点反力)を求めよ。
橋の材軸方向を x 軸とし、A を原点(x=0)とする。
橋を位置 x で切断したとき、右側の部材が左側の部材の切断面に及ぼす鉛直方向の内部力をせん断力 Q(x) とする。左側の部材の切断面に鉛直下向きに作用する向きを、Q(x) の正の向きとする。
ただし、集中荷重の作用点 x=2m では、Q(x) を定義しないものとする。
(2)
0≤x<2 および 2<x≤6 において、左側の部材の力のつり合いから Q(x) を求めよ。
また、集中荷重の作用点の直前と直後におけるせん断力の差を求めよ。
さらに、橋を位置 x で切断したとき、右側の部材が左側の部材の切断面に及ぼす内部曲げモーメントを M(x) とする。左側の部材の切断面に反時計回りに作用する向きを、M(x) の正の向きとする。
(3)
モーメントのつり合いを用いて M(x) を求めよ。
この問題では、曲げモーメントの絶対値が最大となる場所を、最も曲がりやすい場所とする。
この橋において最も曲がりやすい場所はどこか。また、その位置での曲げモーメントの大きさを求めよ。
制約
- P=180N
入力形式
最も曲がりやすい位置を xmax、その位置での曲げモーメントの絶対値を ∣Mmax∣ とする。
次の無次元量の値を自然数で入力せよ。
1mxmax+1Nm∣Mmax∣Solution
(1) 支点反力
支点反力をそれぞれ RA、RB とし、鉛直上向きを正とします。
橋全体の鉛直方向の力のつり合いより、
RA+RB−P=0となります。
点 A まわりのモーメントのつり合いより、
6RB−2P=0です。
したがって、
RB=3Pとなります。
また、
RA=P−RBであるため、
RA=32Pです。
P=180N を代入すると、
RA=120N RB=60Nとなります。
(2) せん断力
まず、0≤x<2 の場合を考えます。
切断位置より左側には、支点反力 RA のみが作用しています。
鉛直方向の力のつり合いより、
RA−Q(x)=0となります。
したがって、
Q(x)=RAより、
Q(x)=32Pです。
次に、2<x≤6 の場合を考えます。
切断位置より左側には、支点反力 RA と集中荷重 P が作用しています。
鉛直方向の力のつり合いより、
RA−P−Q(x)=0となります。
したがって、
Q(x)=RA−Pより、
Q(x)=−3Pです。
よって、0≤x<2 では、
Q(x)=32Pとなり、2<x≤6 では、
Q(x)=−3Pとなります。
集中荷重の作用点の直前におけるせん断力を Q(2−)、直後におけるせん断力を Q(2+) とすると、
Q(2−)=32Pです。
また、
Q(2+)=−3Pです。
したがって、直後の値から直前の値を引くと、
Q(2+)−Q(2−)=−Pとなります。
これは、せん断力が集中荷重の作用点で、荷重の大きさ P だけ減少することを表しています。
本問では、この不連続点における単一の値 Q(2) は定義していません。
(3) 曲げモーメント
まず、0≤x≤2 の場合を考えます。
切断面まわりのモーメントのつり合いより、
M(x)−RAx=0となります。
したがって、
M(x)=RAxです。
RA=32P を代入すると、
M(x)=32Pxとなります。
次に、2≤x≤6 の場合を考えます。
切断面まわりのモーメントのつり合いより、
M(x)−RAx+P(x−2)=0となります。
したがって、
M(x)=RAx−P(x−2)です。
RA=32P を代入すると、
M(x)=32Px−P(x−2)となります。
これを整理すると、
M(x)=2P−3Pxです。
よって、
M(x)=3P(6−x)となります。
したがって、0≤x≤2 では、
M(x)=32Pxとなり、2≤x≤6 では、
M(x)=3P(6−x)となります。
集中荷重の作用点では、曲げモーメントは連続です。
左側の式に x=2 を代入すると、
M(2)=34Pとなります。
右側の式に x=2 を代入しても、
M(2)=34Pとなります。
0≤x≤2 では M(x) は x とともに増加し、2≤x≤6 では x とともに減少します。
したがって、曲げモーメントの絶対値は集中荷重の作用点で最大となります。
xmax=2mそのとき、
∣Mmax∣=34Pです。
P=180N を代入すると、
∣Mmax∣=240Nmとなります。
よって、入力すべき自然数は、
1m2m+1Nm240Nmです。
それぞれの項を計算すると、
2+240=242となります。
入力すべき自然数は 242 です。