GSO010 問題7
Problem Statement
ばね付き質量端が自由端へ変わる角振動数
問題文
線密度 ρ、張力 S の一様な弦が x<0 の領域に存在し、原点で質量 m の小環に結ばれている。小環は y 軸に沿ったガイド上を摩擦なく動く。重力と空気抵抗は無視する。
弦の変位を y(x,t) とする。微小変位の範囲では、小環が弦から受ける力の y 成分は、
−S∂x∂y(0,t)と近似できるものとする。
小環にはさらに、ばね定数 K の軽いばねが取り付けられている。小環が原点から y 方向に変位すると、ばねは小環を原点へ戻す向きに復元力を及ぼす。
x<0 から角振動数 ω の正弦波を入射させ、十分時間が経過した後の定常的な振動を考える。
ある角振動数 ω0 では、小環の振動振幅が 0 ではないにもかかわらず、
∂x∂y(0,t)=0がすべての時刻で成立し、弦から見ると境界が完全な自由端として振る舞った。
この角振動数 ω0 を m と K を用いて求めよ。
さらに、比較のために与えられた角振動数 Ω に対して、
R=Ω2ω02を求める。R を既約分数 p/q と表す。
制約
- m=1.60×10−2kg
- K=180N/m
- Ω=120rad/s
入力形式
p+q を自然数で入力せよ。
Solution
自由端では弦からの力が0になる
完全な自由端として振る舞うとき、
∂x∂y(0,t)=0です。
したがって、小環が弦から受ける y 方向の力、
−S∂x∂y(0,t)も 0 になります。
このとき小環に働く y 方向の力は、ばねの復元力だけです。
したがって運動方程式は、
m∂t2∂2y(0,t)=−Ky(0,t)となります。
単振動の角振動数
これは、質量 m、ばね定数 K のばね振り子の単振動です。
したがって、その角振動数は、
ω0=mKです。
この角振動数では、弦から小環へ y 方向の力を加えなくても、小環がばねの復元力だけで入射波と同じ角振動数で振動できます。そのため、弦から見ると自由端と同じ境界条件が成立します。
入力する比を求める
求める比は、
R=Ω2ω02=mΩ2Kです。
数値を代入すると、
R=(1.60×10−2)(120)2180です。
分母は、
(1.60×10−2)(120)2=230.4なので、
R=230.4180=3225となります。
したがって、
p=25,q=32です。
よって、入力すべき自然数は、
25+32=57です。