GSO008 問題7
Problem Statement
ローレンツ力と電子ビーム干渉
問題文
電子(質量 m、電荷 −e)を電圧 V0 の電極で加速し、平行な電子ビームを x 軸正の向きに2本作った。ただし、加速前の電子の運動エネルギーは eV0 に比べて十分に小さく、加速後の電子の速さも非相対論的な範囲である。また、2本の電子ビームの z 座標はともに 0 で、y 座標は絶対値が等しく符号が逆である。
この2本の電子ビームのうち、y 座標が正のものは一様磁場 B=(0,0,−B0) から力を受け y 軸負の向きに偏向し、y 座標が負のものは一様磁場 B=(0,0,B0) から力を受け y 軸正の向きに偏向した。ただし、2つの磁場はともに 0<x<d の範囲にかかっていた。
磁場領域を通過した後、偏向した2本の電子ビームが交わる場所に x 軸に垂直なスクリーンを置くと、スクリーン上では量子力学的効果、すなわち2つの電子ビームのド・ブロイ波の平面波干渉により電子検出の強度分布が y 軸方向に周期性を示しており、その明線間隔は Δy であった。磁場の幅 d を求めよ。ただし、プランク定数を h とする。
制約
- m=9.1×10−31,kg
- e=1.6×10−19,C
- V0=5.0,V
- B0=1.0×10−3,T
- Δy=2.5×10−9,m
- h=6.6×10−34,J,s
入力形式
無次元量
10−6,mdは自然数となるので、これを入力せよ。
Solution
加速後の電子の速さを v、運動量を p とする。磁場 B0 中での電子のサイクロトロン運動の半径 R は、ローレンツ力
evB0=Rmv2より、
R=eB0p磁場の幅が d であることから、電子ビームの偏向角を θ とすると、幾何学的関係より、
sinθ=Rd=peB0dまた、電子のド・ブロイ波長 λ=h/p より、
Δy=2sinθλ=2eB0dhよって、
d=2eB0Δyh=8.25×10−4,m入力すべき値は825。