GSO008 問題5
Problem Statement
生存を賭けた、音波による対象の位置と速度の測定
問題文
地面に立って静止している観測者に向かって、車が猛スピードで等速直線運動をしながら突っ込んで来るという状況を考える(当然、観測者は車の軌跡の直線上にいる)。観測者は時刻t=0からt=t1の間、車の方向に向けて一定の振動数を持つ音波を発生させた。するとその後、観測者は時刻t=t2からt=t3の間、動く車によって反射された音波を聞いた。観測した音波は元々の音源より少し高い音であり、振動数にして1519倍であった。
さて、観測者が車に轢かれないためには、時刻t=t3から何秒以内に避けなければならないだろうか?すなわち、車が観測者の位置に到達するのは時刻t=t3の何秒後だろうか?
ただし、空気は地面に対して静止しており、音速は一定とする。また、車による音波の反射は瞬時に起こり、車と観測者の大きさは無視できるものとする。
制約
- t1=1.9s
- t2=2.2s
入力形式
車が観測者の位置に到達するのは時刻t=t3の何秒後かを求め、その秒数を100倍して入力せよ。
Solution
車の速さ
音速をV、車の速さをv、観測者が出した音の振動数をf0とする。
車は音源に近づいているので、車が受け取る音の振動数は、
VV+vf0である。
さらに、反射した音波を出す車は観測者に近づく音源とみなせるため、観測者が聞く反射音の振動数は、
V−vV+vf0となる。
したがって、
V−vV+v=1519より、
v=172Vである。
反射音を聞き終える時刻
元の音波と反射音とで波の数は変化しないから、
f0t1=V−vV+vf0(t3−t2)が成り立つ。
したがって、
t3−t2=V+vV−vt1である。
ここで、
V+vV−v=1915であるから、
t3=2.2s+1915×1.9sよって、
t3=3.7sとなる。
車が観測者に到達する時刻
時刻t=0に発した音波が時刻t=t2に観測者へ戻ってくるまでに、音波は観測者と車の間を往復する。
時刻t=0における観測者と車との距離をDとすると、
D=2(V+v)t2である。
したがって、車が時刻t=0から観測者の位置に到達するまでの時間は、
vD=2v(V+v)t2となる。
v=172Vを用いると、
vD=10.45sである。
よって、時刻t=t3から車が到達するまでの時間は、
10.45s−3.7s=6.75sとなる。
意外と余裕があるが、音波などで遊んでいる場合ではない。
したがって、入力すべき値は、
6.75×100=675である。