GSO007 問題4
Problem Statement
斜面上の物体とつり下げられた物体
問題文
水平面に対して角 θ をなす粗い斜面上に質量 m の物体Aを置き, 軽い糸で質量 M の物体Bとつないだ。糸は斜面の上端に固定された軽い滑車を通っており,糸と滑車の間の摩擦は無視できるものとする。 物体Aと斜面の間の静止摩擦係数を μ,重力加速度の大きさを g とする。 物体Aが斜面上で静止したままでいられるために,物体Bの質量 M が満たすべき条件を求めよ。 ただし,物体Aは斜面上を上下どちらにも動き出す可能性があるものとして考えること。
制約
- θ=tan−143
- m=145kg
- μ=21
- g=9.8m/s2
入力形式
物体Aが静止したままでいられる M の最小値と最大値をそれぞれ kg 単位で表し,その数値の和を単位を付けずに自然数で入力せよ。
Solution
物体Aが静止しているとき,糸の張力を T とすると,物体Bも静止しているので
T=Mgである。
物体Aについて,斜面方向の力を考える。斜面下向きの重力成分は
mgsinθである。
また,斜面に垂直な方向の力のつり合いより,垂直抗力 N は
N=mgcosθである。したがって,静止摩擦力の最大値は
μN=μmgcosθである。
物体Bが重すぎると,物体Aは斜面上向きに動き出そうとする。 このとき摩擦力は斜面下向きにはたらくので,
Mg≤mgsinθ+μmgcosθより
M≤m(sinθ+μcosθ)である。
一方,物体Bが軽すぎると,物体Aは斜面下向きに動き出そうとする。 このとき摩擦力は斜面上向きにはたらくので,
Mg+μmgcosθ≥mgsinθより
M≥m(sinθ−μcosθ)である。
よって,物体Aが静止するための条件は
m(sinθ−μcosθ)≤M≤m(sinθ+μcosθ)である。
ここで,
θ=tan−143より,
sinθ=53,cosθ=54である。
また,
m=145kg,μ=21なので,最小値は
Mmin=145(53−21⋅54)=29である。
最大値は
Mmax=145(53+21⋅54)=145である。
したがって,物体Bの質量の最小値と最大値の和は
29+145=174となる。
よって、入力すべき自然数は 174 である。