GBO002 問題9
Problem Statement
検流計を二役にする分流器と倍率器
問題文
内部抵抗 rg の検流計があり、この検流計は流れる電流が Ig になったときに最大目盛りまで振れる。この検流計を用いて、最大目盛りが IA の電流計と、最大目盛りが VV の電圧計を作りたい。
電流計として使うときは、検流計に抵抗 Rs を並列に接続する。この並列抵抗を分流器と呼ぶ。最大目盛りのとき、検流計にはちょうど Ig が流れ、残りの電流は分流器を流れるものとする。
電圧計として使うときは、検流計に抵抗 Rm を直列に接続する。この直列抵抗を倍率器と呼ぶ。最大目盛りのとき、検流計にはちょうど Ig が流れるものとする。
分流器の抵抗値 Rs と倍率器の抵抗値 Rm を求めよ。
制約
- rg=45.0Ω
- Ig=2.00mA
- IA=0.250A
- VV=9.00V
入力形式
Rm/Rs の値を自然数として入力せよ。
Solution
検流計の性質を整理する
検流計は、流れる電流が大きくなるほど針の振れが大きくなる装置です。ここでは、検流計に Ig が流れたときに最大目盛りになるので、どのようなメーターに改造しても、検流計本体に流せる最大電流は Ig です。
検流計の内部抵抗は rg なので、最大目盛りのとき検流計の両端電圧はオームの法則より
Vg=Igrgです。
この電圧 Vg は、分流器を考えるときに特に重要になります。
分流器をつけて電流計にする
最大目盛り IA の電流計を作るとき、全体には IA が流れます。しかし、検流計に流れてよいのは Ig だけです。したがって、分流器には
Is=IA−Igの電流が流れます。
検流計と分流器は並列なので、両端電圧は等しくなります。よって
Igrg=IsRsです。ここに Is=IA−Ig を代入すると、
Rs=IA−IgIgrgとなります。
数値を代入すると、
Rs=0.250−2.00×10−3(2.00×10−3)×45.0です。したがって
Rs=0.2480.0900=12445Ωとなります。
分流器は検流計よりかなり小さい抵抗です。これは、大部分の電流を分流器側に逃がす必要があるためです。
倍率器をつけて電圧計にする
次に、検流計を最大目盛り VV の電圧計として使う場合を考えます。電圧計では、検流計と倍率器を直列につなぎます。
直列回路では同じ電流が流れるので、最大目盛りのとき全体に流れる電流は Ig です。このとき、全体の抵抗を rg+Rm とすると、オームの法則より
VV=Ig(rg+Rm)です。したがって
Rm=IgVV−rgとなります。
数値を代入すると、
Rm=2.00×10−39.00−45.0より、
Rm=4500−45.0=4455Ωです。
倍率器は検流計より大きな抵抗です。これは、電圧計として回路につないだとき、余分な電流を流しすぎないようにするためです。
求める比を計算する
求める量は Rm/Rs です。すでに
Rs=12445Ωかつ
Rm=4455Ωなので、
RsRm=4455÷12445=4455⋅45124です。ここで 4455/45=99 だから、
RsRm=99×124=12276となります。
したがって、入力すべき自然数は
12276です。