GBO002 問題4
Problem Statement
木片に打ちこむピンで比べる衝突エネルギー
問題文
まっすぐ飛ぶ小さな金属ピンAと金属ピンBを、それぞれ同じ材質の厚い木片に垂直に衝突させる。木片は重い台にしっかり固定されており、衝突によって木片全体は動かないものとする。
金属ピンは回転せずに一直線に進み、木片にめりこんだあと止まる。木片が金属ピンを止めるために及ぼす平均の抵抗力は、AとBで同じ大きさであるとみなす。
この問題では、金属ピンが衝突直前にもつ運動エネルギーは
21mv2で表されるものとする。ここで m は金属ピンの質量、v は衝突直前の速さである。
金属ピンAが木片にめりこむ深さを dA、金属ピンBが木片にめりこむ深さを dB とする。比 dAdB を求めよ。
制約
- 金属ピンAの質量:mA=0.0800 kg
- 金属ピンAの衝突直前の速さ:vA=4.50 m/s
- 金属ピンBの質量:mB=0.120 kg
- 金属ピンBの衝突直前の速さ:vB=3.60 m/s
入力形式
dAdB を既約分数 qp で表したとき、100p+q を入力せよ。
Solution
衝突前のエネルギーを比べる
金属ピンは木片にめりこみながら止まります。このとき、金属ピンがもっていた運動エネルギーは、木片を変形させるための仕事に変わります。
木片は重い台に固定されているので、衝突後に木片全体が大きく動き出すことは考えません。また、金属ピンは回転せずに一直線に進むので、ここでは並進運動のエネルギーだけを考えればよいです。
運動エネルギーは、問題文で与えられているように
21mv2です。
ここで、質量 m が大きいほど運動エネルギーは大きくなります。また、速さ v は二乗で効くので、速さの違いはエネルギーに強く影響します。
めりこみ深さと仕事の関係
木片が金属ピンを止めるために及ぼす平均の抵抗力を F とします。
金属ピンが深さ d だけめりこむ間に、木片の抵抗力がする仕事の大きさは
Fdです。
金属ピンは最後に止まるので、衝突直前にもっていた運動エネルギーは、この仕事によって失われたと考えます。したがって、
Fd=21mv2となります。
この式を d について見ると、
d=2Fmv2です。
AとBで平均の抵抗力 F は同じ大きさであるとみなすので、めりこみ深さの比では 2F が打ち消されます。したがって、
dAdB=mAvA2mBvB2となります。
数値を代入する
制約の値を代入します。
dAdB=0.0800×(4.50)20.120×(3.60)2ここで、小数のまま計算してもよいですが、比を見やすくするために、次のように分けて考えます。
dAdB=0.08000.120×(4.503.60)2まず、質量の比は
0.08000.120=23です。
次に、速さの比は
4.503.60=54です。
速さは二乗で効くので、
(4.503.60)2=(54)2=2516となります。
よって、
dAdB=23×2516です。
これを計算すると、
dAdB=5048=2524となります。
答えの形に合わせる
求めた比は
dAdB=2524です。
したがって、既約分数 qp において
p=24,q=25です。
入力すべき値は 100p+q なので、
100p+q=100×24+25=2425です。
よって、入力すべき自然数は 2425 です。