GBO002 問題3
Problem Statement
光ファイバーで遅れて届く光
問題文
同じ材質の細い光ファイバーを使って、光を別の場所へ送る装置を作る。
光は光ファイバーの中で全反射をくり返して進むため、外へもれずに進むとする。光ファイバーの中を進む光の速さを v とし、この速さはどの光ファイバーでも同じで一定であるとする。
装置には、光ファイバーAと光ファイバーBの二本がある。どちらにも同時に光を入れる。
光ファイバーAでは、光が実際に進む道のりは LA である。
光ファイバーBでは、光が中心線に対して浅い角度で進み、内側の壁で全反射をくり返す。光ファイバーBでは、中心線に沿った長さが a 進むごとに、光が実際に進む道のりは b である。光ファイバーBの中心線に沿った長さを LB とする。
光ファイバーAを通る光の到着時刻を tA、光ファイバーBを通る光の到着時刻を tB とする。tB−tA を求め、入力形式にしたがって答えよ。
制約
- LA=5.60m
- LB=12.0m
- a=12.0cm
- b=13.0cm
- v=2.00×108m/s
入力形式
tB−tA を s 単位で求め、その値に 109 を掛けた自然数を入力せよ。
Solution
全反射で進む光の道のりに注目する
光ファイバーでは、光が内側の境目で全反射をくり返すことで、外へもれにくくなります。
この問題では、光ファイバーBの中の光は中心線に沿ってまっすぐ進むのではなく、少しななめに進みます。そのため、中心線に沿った長さよりも、光が実際に進む道のりのほうが長くなります。
ここでは、全反射が起こる条件を計算する必要はありません。問題文で与えられた「中心線に沿った長さ a に対して、実際の道のりが b になる」という関係を使います。
光ファイバーAの到着時間
光ファイバーAでは、光が実際に進む道のりは LA です。
道のりを速さで割ると時間が求められるので、光ファイバーAの到着時間 tA は
tA=vLAです。
光ファイバーBで実際に進む道のり
光ファイバーBでは、中心線に沿って a 進むごとに、光は実際には b 進みます。
したがって、光ファイバーBで光が実際に進む道のり SB は、中心線に沿った長さ LB の
ab倍です。
よって、
SB=abLBとなります。
制約より、
a=12.0cm,b=13.0cmなので、
ab=12.013.0=1213です。
また、
LB=12.0mだから、
SB=1213×12.0=13.0mです。
光ファイバーBの到着時間
光ファイバーBを通る光の到着時間 tB は、実際に進む道のり SB を速さ v で割ればよいので、
tB=vSBです。
到着時間の差を求める
求めたいのは
tB−tAです。
どちらの光も同じ速さ v で進むため、到着時間の差は、実際に進む道のりの差を速さで割れば求められます。
光ファイバーBで実際に進む道のりは
SB=13.0mであり、光ファイバーAで実際に進む道のりは
LA=5.60mです。
したがって、
tB−tA=vSB−LAです。
数値を代入すると、
tB−tA=2.00×10813.0−5.60となります。
道のりの差は
13.0−5.60=7.40mなので、
tB−tA=2.00×1087.40=3.70×10−8sです。
入力する値
入力形式では、tB−tA に 109 を掛けた値を入力します。
よって、
109(tB−tA)=109×3.70×10−8=37です。
入力すべき自然数は
37です。