問題文
静止している質量 MA の原子核Aが α 崩壊し、質量 MB の原子核B(励起状態)と質量 mα の α 粒子になった。このとき、α 粒子はある直線上を速さ vα で放出され、原子核Bは同直線上を反対方向に速さ vB で反跳した。
その後、運動中の原子核Bは、自身の進行方向と同じ前方の同一直線上に向けて γ 線を放出し、基底状態の原子核B'(質量 MB′)になった。このときBの静止系で測った γ 線の振動数は ν0 であったが、実験室系の前方にある静止した検出器で観測された振動数は ν であった。
基底状態となった原子核B'はやがて静止し、その後 β− 崩壊を起こして質量 MC の原子核Cと質量 me の電子(β 粒子)、および反ニュートリノになった。この崩壊で放出された電子の最大運動エネルギーは Ke であった。
以下の条件および近似に従って、α 粒子の速さ vα を求めよ。
- 原子核の反跳速度は光速 c に比べて十分に小さく、α 崩壊においては古典力学の運動量保存則が成り立つとする。
- γ 線観測におけるドップラー効果は、近似式 ν=ν0(1+cvB) を用いること。
- γ 線放出に伴う原子核Bの反跳エネルギーによる質量欠損への影響は極めて小さいため無視してよい(すなわち γ 線放出の前後で MBc2=MB′c2+hν0 が厳密に成り立つとする)。
- β− 崩壊において電子が最大運動エネルギーを持つとき、反ニュートリノのエネルギーはゼロとなる。また、このときの原子核Cの反跳エネルギーは無視してよい。
制約
- c=3.0×108 m/s (真空中での光速)
- h=6.6×10−34 J s (プランク定数)
- MC=3.319972×10−25 kg
- me=9.0×10−31 kg
- mα=6.64×10−27 kg
- Ke=7.2×10−14 J
- ν0=1.5×1020 Hz
- ν=1.5015×1020 Hz
入力形式
速さ vα [m/s] の値を計算し、その値を 1000 で割った自然数を入力せよ。