皮膚に柔らかく貼り付き、振動によって触覚情報を伝える無電池のハプティック・パッチを考える。パッチは、外部の送電コイルがつくる交流磁場から電力を受け取る。
送電側は、理想交流電源、送電側の損失をまとめて表す抵抗 R1、自己インダクタンス L1 のコイル、コンデンサー C1 をすべて直列に接続した回路である。交流電源の実効値を U とし、負荷を変化させても U は一定に保たれる。
受電側は、自己インダクタンス L2、巻線抵抗 r をもつ柔軟なコイル、調整可能なコンデンサー C2、可変負荷抵抗 RL をすべて直列に接続した回路である。RL>0 とする。
実際のパッチに含まれる整流回路、電源管理回路、振動を発生させるアクチュエーターなどは、本問では交流側から見た純抵抗 RL に置き換える。
送電側と受電側の間に導線による接続はない。二つのコイルの相互インダクタンスを M とする。角振動数 ω の正弦波電流の実効値が一方のコイルで I であるとき、他方のコイルに生じる相互誘導起電力の実効値の大きさは ωMI である。
交流電源の角振動数は、
ω0L1=ω0C11を満たす値 ω0 に固定されている。
動作前に C2 を調整し、受電側についても、
ω0L2=ω0C21となるようにする。
その後、実験者は負荷抵抗 RL を次の二つの方針のいずれかで選ぶ。
一方では、負荷抵抗 RL で消費される平均電力 PL が最大になるように RL を選ぶ。この抵抗値を RP とする。
他方では、理想交流電源が送電側回路へ供給する平均有効電力を Pin とし、
η=PinPLで定義される電力伝送効率が最大になるように RL を選ぶ。この抵抗値を Rη とする。
放射損失、寄生容量、誘電損失は無視し、コンデンサーは理想素子とする。パッチの変形による L2,r,M の変化も無視し、L1,L2,R1,r,M は動作中一定とする。
受電側を共振させる容量について、
C1C2=baとする。
また、二つの方針で選ばれる抵抗について、
(RPRη)2=dcとする。
それぞれを既約分数とし、a,b,c,d は正の自然数とする。
a+b+c+d を入力せよ。
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