1 mol の熱弾性物質を考える。この物質には、分子構造の異なる状態 α,β があり、全体のうち状態 β にある割合を x とする。したがって、
0≤x≤1である。
この物質の温度を T、体積を V とする。熱平衡状態におけるヘルムホルツの自由エネルギーが、
F(T,V,x)=F0(T)+2Ax2−ΔS(T−T0)x+2V0K[V−V0(1+λx)]2で与えられるものとする。ここで、F0(T) は x,V に依存しない関数である。
β の割合 x が増えると、この物質が外力を受けないときに自然にとろうとする体積は V0(1+λx) となる。最後の項は、実際の体積がこの値からずれたことによる弾性エネルギーを表している。
同じ物質からなる2つの試料 H, G を用意し、いずれも同じ温度 T の十分大きな熱浴と接触させる。物質の量は変化せず、表面効果、重力、運動エネルギーは無視できるものとする。また、x は熱平衡に達するまで自由に変化できるものとする。
試料 H は剛体容器に入れ、体積を常に
V=V0に固定する。
一方、試料 G は摩擦のないピストン付き容器に入れる。ピストンの外側には一定の圧力 p が加えられており、試料 G の体積は自由に変化できる。熱平衡では試料の圧力と外圧 p が等しくなるものとする。
試料 H の平衡状態における β の割合を xH、試料 G の平衡状態における β の割合を xG とする。
必要なら、温度と体積を一定に保つ系ではヘルムホルツの自由エネルギー F が平衡状態で最小となり、温度と圧力を一定に保つ系ではギブスの自由エネルギー
G=F+pVが平衡状態で最小となることを用いてよい。
数値条件のもとで xH,xG がともに 0<x<1 の範囲にあることを確認したうえで、
xGxH=baを既約分数で表せ。
xGxH=ba を既約分数で表したとき、互いに素な自然数 a,b に対して a+b を入力する。
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