問題文
深宇宙探査機が、非常に希薄な水素ガスから生じる発光を観測している。
探査機の分光器は、1個の水素原子から短い時間間隔で続けて放出された光子を同一の「発光イベント」として識別し、それぞれが何番目に放出された光子であるかを記録できる。
ある発光イベントでは、1個の水素原子が主量子数 n=9 の定常状態から出発し、より低いエネルギー準位への遷移を繰り返した後、基底状態 n=1 に到達した。この間に放出された光子は、ちょうど5個であった。
5個の光子を放出された順に光子1、光子2、…、光子5とする。
観測装置には、通常の分光器とは別に、スペクトル系列を識別するためのフィルターが搭載されている。このフィルターでは、遷移後の主量子数が n=5 であるスペクトル線を「プント系列」として識別する。
観測記録を調べたところ、次のことが分かった。
- 光子1の波長は 11.31μm であった。
- 光子2については波長データが失われていたが、系列識別フィルターによりプント系列であることだけは分かった。
- 光子3については波長データも系列データも失われていた。
- 光子4の波長は 656.3nm であった。
- 光子5については波長データが失われていた。
- 各光子が放出されるたびに、水素原子は放出前より小さい主量子数の定常状態へ遷移した。
- この発光イベント中、水素原子のエネルギー変化は光子の放出だけによって生じた。
以上の情報から、水素原子が n=9 から n=1 に到達するまでにたどったエネルギー準位を特定せよ。
さらに、5個の光子のうち、エネルギーが最大の光子のエネルギーを Emax、エネルギーが最小の光子のエネルギーを Emin とする。
比
EminEmax
を求めよ。
制約
- 水素原子のリュードベリ定数:
R=1.097×107m−1
- 必要に応じて、光子のエネルギーと波長の関係 E=hc/λ を用いてよい。
- 観測された波長については、表示された桁の範囲でリュードベリの式による計算結果と一致するものとする。
- 主量子数は自然数である。
- 導出の途中では観測波長を丸めてエネルギー比を計算せず、エネルギー準位間の関係を用いるものとする。
入力形式
EminEmax=qp
と既約分数で表したとき、自然数 p+q を入力せよ。