水平な面上に、半径 a の細い円環状のなめらかなレールが固定されている。円環の中心を O とする。この空間には、鉛直下向きに磁束密度 B の一様な磁場が存在する。
長さがともに a、質量がそれぞれ m、M である2本の導体棒を用意し、棒1、棒2とする。それぞれの一端を、導電性の回転軸を介して中心 O で互いに電気的に接続する。他端 P、Q は円環状のレールに沿って移動し、棒は水平面上をなめらかに回転できるものとする。
棒1と棒2の慣性モーメントは、それぞれ 31ma2、31Ma2 である。棒とレールの間の摩擦および空気抵抗は無視できる。
円環状のレールは、多数の微小な導体区間と理想スイッチから構成されている。理想スイッチは接点 P、Q の移動に連動し、P から Q へ時計回りにたどる円弧だけを常に導通させ、反対側の円弧を電気的に切り離す。
したがって、2本の棒と導通している円弧によって、O→P→円弧→Q→O の向きに一つの扇形の閉回路が形成される。閉回路の電気抵抗および理想スイッチの力学的影響は無視できる。
この閉回路の自己インダクタンスは、運動中も一定値 L0 とみなせるものとする。また、電流同士の磁気的相互作用による棒への力は無視し、外部磁場 B と棒を流れる電流によるトルクのみを考える。
棒1と棒2の反時計回りの角度をそれぞれ θ1(t)、θ2(t) とし、相対角度を、
ϕ(t)=θ1(t)−θ2(t)とする。これは、Q から見て P が反時計回りになす角である。運動中は常に 0<ϕ(t)<2π であるとする。
時刻 t=0 の直前には、相対角度が ϕ0 であり、2本の棒は静止し、閉回路に電流は流れていない。時刻 t=0 に棒1へ瞬間的な角力積を与え、角度と電流を変化させずに、直後の棒1の反時計回りの角速度を ω0、棒2の角速度を 0 とする。その直後から、両棒を外力のない状態で自由に運動させる。
閉回路を O→P→円弧→Q→O に流れる時計回りの電流を正とする。閉回路の抵抗がゼロであることと、2本の棒が互いに逆向きの磁気トルクを受けることに注意せよ。
制約に示した数値はすべて厳密値として扱う。
初期状態の後、相対角度 ϕ(t) が初めて最大となったときの値を ϕmax とする。
無次元比
R=(ϕ0ϕmax−ϕ0)2を既約分数 qp と表し、p+q を入力せよ。
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