光速 c が極端に遅い仮想的な物理空間を考える。この空間の大気中(静止座標系 S)における音速は vs=351.0 m/s であり、光速は c=501.0 m/s であるとする。この空間における特殊相対性理論の数理形式は、通常の物理学の定義(ローレンツ因子 γ=1/1−(u/c)2 、およびローレンツ変換)がそのまま適用されるものとする。
大気(系 S)に対して速度 u=400.8 m/s で 直線軌道上を等速直線運動している超高速リニア列車がある。この列車の静止座標系を S′ とし、列車の進行方向を x′ 軸の正の向き、大気の静止系における列車の運動方向を x 軸の正の向きとする。
列車が x 軸上を進んでいるとき、列車の前方( x 軸の正の向き)にある静止した避雷針に雷が落ちた。
大気の静止系 S において、落雷(発光および発音)が発生した位置を x=L(ただし L>0)、時刻を t=0 とする。