GWCS003 問題4
問題文
2つの移動する音源によるうなりの周期変化
問題文
平坦な地面の直線道路上に、観測者が静止している。この道路上を、同一の一定の振動数で音波を発生させる2つの小さな音源 A および B が、いずれも観測者に向かって直線状を一定の速さで近づいている。音源 A の速さは音源 B の速さよりも大きい。風はなく、空気中の音速は常に一定である。 観測者がこれら2つの音源からの音波を同時に直接聴いたところ、1秒間あたりに特定の回数の音の強弱の繰り返し(うなり)が観測された。音源 A の移動の速さを求めよ。
制約
- 音源 A および B が静止しているときに発生させる音波の固有の振動数 f0=600 Hz
- 空気中の音速 V=340 m/s
- 音源 B の移動の速さ vB=20 m/s
- 観測者が聴いたうなりの回数 n=42.5 回/秒
入力形式
音源 A の移動の速さを vA [m/s] とする。 vA の値を 2 倍した値から 13 を引いた値を表す自然数を入力せよ。
解説
解説
移動する2つの音源によるドップラー効果と、それによって生じるうなりを組み合わせた問題です。単純な数値のあてはめや消去だけでは解けないよう、中途の振動数に小数が現れる設計になっています。
1. 各音源から観測者に届く音の振動数
観測者は静止しており、2つの音源 A、B はそれぞれ速さ vA、vB で観測者に近づいています。ドップラー効果の公式より、観測者が聴く音源 A からの音の振動数 fA および音源 B からの音の振動数 fB は次のように表されます。
fA=V−vAVf0 fB=V−vBVf0
2. 音源 B からの振動数の算出
与えられた制約の数値を代入し、まずは音源 B から届く音の振動数 fB を計算します。 fB=340−20340×600=320340×600=1617×600=17×37.5=637.5 Hz
3. 音源 A からの振動数の算出
問題文より、音源 A の速さは音源 B の速さよりも大きい(vA>vB)ため、観測される振動数は fA>fB となります。 1秒間あたりのうなりの回数 n は n=fA−fB と表されるため、音源 A からの振動数 fA は次のようになります。 fA=fB+n=637.5+42.5=680 Hz
4. 音源 A の速さおよび入力値の算出
求めた fA=680 Hz をドップラー効果の式に代入し、 vA について解きます。 680=340−vA340×600
計算を簡潔にするため、両辺を 600 で割ります。 600680=340−vA340 1517=340−vA340
両辺の分子を比較すると、340=17×20 であるため、分母についても同様の関係が成り立ちます。 340−vA=15×20 340−vA=300 vA=340−300=40 m/s
音源 A の移動の速さは vA=40 m/s と定まります。 入力形式に従い、求める自然数を計算します。 40×2−13=80−13=67
(※設計段階で検証された関係通り、観測される振動数および速度の関係はすべて厳密に一致しており、途中の補正計算は存在しません)
入力すべき自然数は 67 です。