GWCS003 問題2
問題文
気柱の共鳴と開口端補正
問題文
上端が開いており、下端にピストンが取り付けられた円筒形のガラス管がある。管口(上端)のすぐ近くに音叉を置き、一定の振動数で振動させて音波を送り込む。ピストンの位置を動かしてガラス管の長さを変化させると、管内の気柱の長さが特定の長さになったときに音が大きく聞こえる共鳴現象が起こる。気柱の長さを 0 から徐々に長くしていくと、2つの異なる長さで連続して共鳴が観測された。音波がガラス管の開口端からわずかにはみ出して反射する効果(開口端補正)を考慮し、音源の振動数を求めよ。ただし、開口端補正の大きさは気柱の長さによらず一定であり、管内の音速は常に一定であるものとする。
制約
- 1回目の共鳴が観測されたときの気柱の長さ L1=0.170 m
- 2回目の共鳴が観測されたときの気柱の長さ L2=0.510 m
- 管内の音速 V=340 m/s
入力形式
音源の振動数を f [Hz] とする。 f の値を表す自然数を入力せよ。
解説
解説
閉管(一端が閉じた管)の共鳴現象において、開口端補正を考慮して音波の振動数を求める問題です。
開口端補正を考慮した定常波の条件
ガラス管の開口端から腹の位置までのはみ出し(開口端補正)を Δx とします。 ピストンがある下端は固定端(定常波の節)、管口から Δx だけ外側の位置が自由端(定常波の腹)となります。
気柱の長さを 0 から長くして1回目に起こる共鳴(基本振動)では、節から腹までの距離が気柱の長さ L1 に開口端補正 Δx を加えたものに等しくなります。音波の波長を λ とすると、次の関係が成り立ちます。 L1+Δx=41λ
2回目に起こる共鳴(3倍振動)では、管内にさらに節と腹が1つずつ増えるため、次の関係が成り立ちます。 L2+Δx=43λ
波長の算出
2つの式の差をとることで、未知の開口端補正 Δx を消去して波長 λ を求めることができます。 (L2+Δx)−(L1+Δx)=43λ−41λ L2−L1=21λ
これより、波長 λ は次のように表されます。 λ=2(L2−L1)
制約の数値を代入します。 λ=2×(0.510−0.170)=2×0.340=0.680 m
振動数の算出
音波の基本式 V=fλ より、音源の振動数 f を求めます。 f=λV
数値を代入します。 f=0.680340=500 Hz
したがって、求める音源の振動数は 500 Hz となります。
入力すべき自然数は 500 です。