GWCS002 問題3
問題文
水素原子模型とリュードベリ定数
問題文
ボーアの原子模型において、極板や原子核のまわりを円運動する電子のエネルギー状態は不連続(量子化)になっており、量子数 n ( n=1,2,3,⋯ )を用いて指定される。
基底状態( n=1 )にある水素原子の電子に外部から光子を照射したところ、電子がエネルギーの最も高い状態( n=∞ )へと電離した。このとき、原子の電離に必要な最小のエネルギー(電離エネルギー)を E∞ とすると、基底状態のエネルギー E1 は次のように表される。
E1=−E∞また、量子数 n の状態における水素原子のエネルギー準位 En は、基底状態のエネルギー E1 を用いて次のように表される。
En=n2E1いま、この水素原子の電子が量子数 n=4 の励起状態から、量子数 n=2 の状態へと遷移した。この遷移に伴って放射される光子のエネルギー ΔE を求めよ。
制約
- E∞=2.18×10−18 J
入力形式
求めた光子のエネルギー ΔE の値を J 単位で表したとき、その数値は A×10−23 と表すことができる。このときの係数 A の値を求め、四捨五入なしで得られる自然数を入力せよ。
解説
解説
エネルギー準位の計算
問題文より、水素原子の量子数 n の状態におけるエネルギー準位 En は、電離エネルギー E∞ を用いて次のように書き換えることができます。
En=−n2E∞電子が n=4 の状態から n=2 の状態へ遷移するとき、それぞれの状態におけるエネルギー準位 E4 および E2 は以下の通りです。
E4=−42E∞=−16E∞ E2=−22E∞=−4E∞放射される光子のエネルギー
エネルギー準位の変化に伴って放射される光子のエネルギー ΔE は、遷移前後のエネルギー差に等しくなります。
ΔE=E4−E2 ΔE=(−16E∞)−(−4E∞) ΔE=(41−161)E∞=163E∞数値の代入
制約欄に与えられている E∞=2.18×10−18 J を代入します。
ΔE=163×2.18×10−18 ΔE=166.54×10−18 ΔE=0.40875×10−18 Jこれを入力形式に指定された A×10−23 の形に変形します。
ΔE=0.40875×103×10−23=408.75×10−23 Jしたがって、求める係数 A の値は 40875 となります。