GWCS002 問題2
問題文
光電効果と阻止電圧
問題文
金属の表面に光を照射したとき、表面から電子が飛び出す現象を光電効果と呼ぶ。このとき飛び出す電子を光電子という。
真空中で、ある金属板(陰極)に波長 λ の単色光を照射する。この金属の仕事関数を W とすると、飛び出す光電子の運動エネルギーの最大値 Kmax は、プランク定数 h および真空中における光の速さ c を用いて次の光電方程式で表される。
Kmax=λhc−Wこのとき、陰極に対して適切な正負の電圧(電位差)をかけることで、光電子が対向する電極(陽極)に到達するのを阻止することができる。光電子が陽極にちょうど到達できなくなる(光電流が 0 になる)ときの電圧の大きさを阻止電圧(阻止電位) V0 と呼ぶ。電気量(電荷の絶対値)が e である電子が、この電圧による静電気力に逆らって進むとき、静電気力がする仕事の大きさは eV0 である。
エネルギー保存則より、光電子の運動エネルギーの最大値 Kmax は、この静電気力がする仕事の大きさと等しくなる。すなわち、次の関係が成り立つ。
eV0=Kmaxある金属に波長 λ の単色光を照射したときの阻止電圧の大きさを V0 とし、同じ金属に波長 21λ の単色光を照射したときの阻止電圧の大きさを V0′ とする。このときの阻止電圧の比 V0V0′ を求めよ。ただし、仕事関数 W は 3λhc であるとする。
制約
- h=6.6×10−34 J⋅s
- c=3.0×108 m/s
- e=1.6×10−19 C
- λ=6.0×10−7 m
入力形式
求めた比 V0V0′ の値を既約分数 qp で表したとき、分子と分母の和 p+q の値を入力せよ。
解説
解説
光電方程式の適用
問題文に与えられた光電方程式と阻止電圧の関係式から、阻止電圧 V0 は次のように表されます。
eV0=λhc−Wここに、金属の仕事関数 W=3λhc を代入します。
eV0=λhc−3λhc=3λ2hcしたがって、波長 λ のときの阻止電圧 V0 は以下のようになります。
V0=3eλ2hc波長が変化したときの阻止電圧
次に、同じ金属に波長 21λ の単色光を照射したときの阻止電圧 V0′ を求めます。光電方程式の波長の部分に 21λ を代入します。
eV0′=21λhc−W eV0′=λ2hc−3λhc=3λ5hcしたがって、波長 21λ のときの阻止電圧 V0′ は以下のようになります。
V0′=3eλ5hc阻止電圧の比の計算
ふたつの阻止電圧の比 V0V0′ を計算します。
V0V0′=3eλ2hc3eλ5hc=25この結果は既約分数 25 となり、プランク定数 h、光速 c、電気量 e、波長 λ の具体的な数値には依存しません。
入力数の決定
得られた比は既約分数で qp=25 です。 分子 p=5、分母 q=2 より、その和は 5+2=7 となります。
入力すべき自然数は 7 です。