GWCP001 問題14
問題文
浮力を受ける物体のつり合い
問題文
密度が均一で、すべての辺の長さが既知の直方体の物体がある。この物体を静かな水面に浮かべたところ、物体は傾くことなく、下部の一部が水面下に沈んだ状態で静止した(浮遊状態)。 このとき、物体には地球から引かれる重力と、周囲の水から押し上げられる浮力の2つの力がはたらき、これらがつり合っている。 物体の密度と水の密度、および物体の全体の高さの関係から、物体が水面下に沈んでいる部分の深さ(沈みの深さ) d を求めたい。力のつり合いの式を立て、指定された数値を用いて沈みの深さを計算せよ。
制約
- 物体の底面積 S=0.020 m2
- 物体の全体の高さ H=0.50 m
- 物体の密度 ρ0=600 kg/m3
- 水の密度 ρ=1000 kg/m3
入力形式
物体が水面下に沈んでいる部分の深さ d の数値に 100 をかけた値(単位:cm に換算した値)を自然数で答えよ。
解説
解説
浮力の大きさと力のつり合い
高校物理基礎の標準レベル(Difficulty=4)では、アルキメデスの原理に基づく浮力の計算と、力のつり合いの組み合わせを扱います。
物体が水面下に沈んでいる部分の体積を Vin とすると、底面積 S と沈みの深さ d を用いて Vin=S×d と表されます。アルキメデスの原理より、物体が受ける浮力の大きさ F は、物体が排除した水の重さに等しいため、重力加速度の大きさを g とすると次のようになります。 F=ρVing=ρSdg
一方、物体全体の体積は V=S×H であり、物体の質量は m=ρ0V=ρ0SH と表されます。したがって、物体にはたらく重力の大きさ W は次のようになります。 W=mg=ρ0SHg
物体は静止してつり合っているため、次の関係が成り立ちます。 ρSdg=ρ0SHg
沈みの深さの計算
つり合いの式の両辺から共通する S と g を消去すると、次のシンプルな関係式が得られます。 ρd=ρ0H d=ρρ0H
この式に制約の数値を代入します。 d=1000600×0.50=0.60×0.50=0.30 m
入力値の換算
求めたい値は、沈みの深さ d=0.30 m を cm 単位に換算した(100 をかけた)数値です。 0.30×100=30
したがって、入力すべき自然数は 30 です。