GWCB010 問題5
問題文
ばねに繋がれた物体のつり合いと動摩擦力
問題文
水平で粗い床の上に質量のある小物体が置かれている。小物体の左端には、自然長から伸びた状態の軽くて柔らかい軽い滑らかなばねの一端が取り付けられており、ばねの他端は鉛直な壁に固定されている。小物体と床との間の動摩擦係数は一定である。小物体を手で押さえた状態から静かに放したところ、小物体は左向き(壁側)に運動を開始した。ばねが自然長になった瞬間における小物体の運動エネルギー、およびそれまでに動摩擦力が小物体にした仕事を求めよ。
制約
- 小物体の質量 m: 0.50kg
- ばね定数 k: 32N/m
- ばねの初期の伸び x0: 0.50m
- 動摩擦係数 μ′: 0.20
- 重力加速度の大きさ g: 9.8m/s2
入力形式
ばねが自然長になった瞬間の小物体の運動エネルギーを K[J] とする。既約分数 qp=K の形(p,q は互いに素な自然数)で表したとき、p+q の値を最終入力値(自然数)とする。
解説
解説
運動エネルギーと作業・エネルギーの関係
本問題では、小物体が初期位置からばねの自然長の位置まで移動する間に、ばねの弾性力と床からの動摩擦力の2つの力が仕事を行います。
運動エネルギー変化の原理(機能原理)より、物体にされた仕事の和は運動エネルギーの変化に等しくなります。初速度は 0m/s であるため、自然長の位置での運動エネルギーを K とすると次の関係が成り立ちます。
Wばね+W動摩擦力=K−0各力のする仕事の導出
-
ばねの弾性力がする仕事 Wばね ばねの伸びが x0 から 0 に変化するとき、弾性力(保存力)による位置エネルギーの位置の変化量から、ばねが小物体にする仕事は以下のようになります。
Wばね=21kx02 -
動摩擦力がする仕事 W動摩擦力 運動中、小物体には鉛直下向きの重力 mg と鉛直上向きの垂直抗力 N が働き、鉛直方向の力のつり合いより N=mg です。したがって、動摩擦力の大きさ f′ は一定で f′=μ′N=μ′mg となります。 動摩擦力は進行方向と逆向きに働くため、距離 x0 移動する間に動摩擦力がする仕事は負の値になります。
W動摩擦力=−μ′mgx0
運動エネルギー K の算出
上記より、自然長に達した時点での運動エネルギー K は以下のように表されます。
K=21kx02−μ′mgx0与えられた制約の値を代入します。
- m=0.50kg
- k=32N/m
- x0=0.50m
- μ′=0.20
- g=9.8m/s2
それぞれ計算すると、
21kx02=21×32×(0.50)2=16×0.25=4.0J μ′mgx0=0.20×0.50×9.8×0.50=0.10×4.9=0.49Jしたがって、運動エネルギー K は、
K=4.0−0.49=3.51Jとなります。
入力値の計算
得られた K=3.51=100351 について、分子 351 と分母 100 の最大公約数を調べます。
351=32×39=33×13 であり、100=22×52 であるため、公約数は 1 のみです。 したがって、分数 100351 は既約分数であり、p=351、q=100 となります。
指定された値 p+q を計算します。
p+q=351+100=451最終的に入力すべき自然数は 451 です。