GWCB009 問題5
問題文
斜面上の物体に働く力と加速度・運動方程式
問題文
水平面に対して角度 θ だけ傾いた固定斜面がある。質量 m の小物体を斜面上に置き、斜面に沿って上向きに大きさ F の一定の力を加え続けたところ、小物体は斜面に沿って上向きに加速運動を行った。
小物体と斜面との間の動摩擦係数を μ、重力加速度の大きさを g とする。また、小物体の運動は斜面に沿った1次元の運動として扱い、空気抵抗および斜面のたわみは無視できるものとする。
斜面に沿って上向きを正の向きとする x 軸を設定したとき、小物体の加速度 a(単位: m/s2)は運動方程式を用いて表すことができる。
この加速度 a の値を算出したとき、これを既約分数 qp(p,q は互いに素な正の整数)で表したときの p+q の値を求めよ。
制約
- m=2.0 kg
- F=25 N
- sinθ=0.60
- cosθ=0.80
- μ=0.25
- g=9.8 m/s2
入力形式
加速度 a を既約分数 qp (p,q は互いに素な正の整数)で表したときの、p+q の値を整数で入力する。
解説
解説
受ける力の分析
小物体に働く力を斜面に沿う方向(x 軸方向)と斜面に垂直な方向に分解して考えます。
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斜面に垂直な方向 小物体は斜面から離れず運動するため、斜面に垂直な方向の力はつりあっています。 垂直抗力を N とすると、重力の斜面に垂直な成分は mgcosθ であるため、次の関係が成り立ちます。
N=mgcosθ
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斜面に沿う方向(x 軸方向) 小物体は斜面に沿って上向き(x 軸の正の向き)に運動しているため、動摩擦力 f は運動を妨げる向き、すなわち斜面に沿って下向き(x 軸の負の向き)に働きます。 動摩擦力の大きさは f=μN=μmgcosθ です。
また、重力の斜面に沿う成分 mgsinθ も斜面に沿って下向き(x 軸の負の向き)に働きます。
外力 F は斜面に沿って上向き(x 軸の正の向き)に加わっています。
運動方程式の立式
斜面に沿って上向きを正の向きとして、小物体の運動方程式を立てます。
ma=F−mgsinθ−f
動摩擦力 f=μmgcosθ を代入します。
ma=F−mgsinθ−μmgcosθ
両辺を m で割ることで、加速度 a を求める式が得られます。
a=mF−g(sinθ+μcosθ)
数値計算
与えられた制約の値を代入して加速度 a を計算します。
まず、各項の値を計算します。
mF=2.0 kg25 N=12.5 m/s2=225 m/s2
g(sinθ+μcosθ)=9.8×(0.60+0.25×0.80)=9.8×(0.60+0.20)=9.8×0.80=7.84 m/s2
したがって、加速度 a は次のようになります。
a=12.5−7.84=4.66 m/s2
これを分数形式で表します。
a=4.66=100466=50233
分子 233 と分母 50 について検討します。 50 の素因数は 2 と 5 ですが、233 は奇数であり、末尾が 0 や 5 ではないため 2 でも 5 でも割り切れません。 したがって、50233 は既約分数であり、p=233、q=50 と定まります。
求めて入力すべき値は以下の通りです。
p+q=233+50=283
最終的に入力する自然数は 283 です。