GWCB007 問題4
問題文
放射性壊変における原子核の崩壊速度と残存率
ある放射性同位体の原子核が壊変し、別の安定な原子核へ変化する現象を考える。
時刻 t=0 における未崩壊の原子核の数を N0 とする。単位時間あたりに崩壊する原子核の数は、その時刻 t に存在する未崩壊の原子核の数 N(t) に比例する。この比例定数を崩壊定数 λ と呼ぶ。
この原子核の数が初期の半分 N(T)=21N0 に減少するまでの時間を半減期 T と定義する。
ここで、時刻 t=2T から t=3T までの時間区間に崩壊する原子核の数を ΔN とし、初期の原子核の数 N0 に対する割合 N0ΔN を考える。
この割合を既約分数 qp で表すとき、自然数 p,q の和 p+q の値を求めよ。
解説
解説
半減期と残存原子核数の関係
単位時間あたりに崩壊する原子核の数が、その時刻の未崩壊数 N(t) に比例することから、時刻 t における未崩壊の原子核の数 N(t) は、半減期 T を用いて次のように表されます。
N(t)=N0(21)Tt半減期 T が経過するごとに、未崩壊の原子核の数は元の 21 倍になります。
各時刻における未崩壊原子核の算出
時刻 t=2T において残っている未崩壊の原子核の数 N(2T) は以下の通りです。
N(2T)=N0(21)2=41N0同様に、時刻 t=3T において残っている未崩壊の原子核の数 N(3T) は以下の通りです。
N(3T)=N0(21)3=81N0指定された時間区間で崩壊する原子核の数と割合
時刻 t=2T から t=3T の間に崩壊した原子核の数 ΔN は、時刻 t=2T での未崩壊数と時刻 t=3T での未崩壊数の差分となります。
ΔN=N(2T)−N(3T)=41N0−81N0=81N0したがって、初期の原子核の数 N0 に対する崩壊した数の割合は次のように求まります。
N0ΔN=81自然数の導出
得られた割合は既約分数 qp=81 と表されるため、p=1, q=8 となります。
求める値 p+q は以下の通りです。
p+q=1+8=9最終的に入力すべき自然数は 9 です。