GSO011 問題4
問題文
下げたのに増える位置エネルギー
問題文
天井に上端を固定した鉛直なばねの下端に、質量 m の物体が取り付けられている。
ばねの質量は無視でき、ばねはフックの法則に従うものとする。
人が物体を支えながら十分ゆっくり動かす。はじめ、ばねの自然長からの伸びが x1 となる位置で物体を静止させていた。その後、物体をさらに下げ、ばねの伸びが x2 となる位置で再び静止させた。
ばねが自然長となるときの物体の高さを h=0 とし、鉛直上向きを高さの正の向きとする。
はじめの状態からあとの状態までに、物体の重力による位置エネルギーと、ばねの弾性力による位置エネルギーの和がどれだけ変化したか求めよ。
制約
- m=1.5kg
- k=120N/m
- x1=0.11m
- x2=0.29m
- g=9.8m/s2
入力形式
位置エネルギーの和の変化を ΔU とする。
ΔU=1000AJと表すとき、自然数 A を入力せよ。
解説
2つの状態での高さ
ばねの上端は固定されています。
ばねが自然長から x だけ伸びると、物体は自然長のときの位置より x だけ下にあるので、物体の高さは
h=−xとなります。
したがって、はじめとあとの高さはそれぞれ、
h1=−x1,h2=−x2です。
重力による位置エネルギーの変化
重力による位置エネルギーは mgh で表されるので、その変化は、
ΔUg=mgh2−mgh1=mg(−x2)−mg(−x1)=−mg(x2−x1)となります。
数値を代入すると、
ΔUg=−1.5×9.8×(0.29−0.11)=−2.646Jです。
物体は下がっているため、重力による位置エネルギーは減少しています。
弾性力による位置エネルギーの変化
ばねの弾性力による位置エネルギーは、
Us=21kx2で表されます。
したがって、その変化は、
ΔUs=21kx22−21kx12=21k(x22−x12)です。
数値を代入すると、
ΔUs=21×120(0.292−0.112)=4.32Jとなります。
ばねの伸びが大きくなっているため、弾性力による位置エネルギーは増加しています。
位置エネルギーの和の変化
したがって、
ΔU=ΔUg+ΔUs=−2.646+4.32=1.674Jとなります。
入力形式より、
1.674J=10001674Jなので、
A=1674です。
物体は下がっているため重力による位置エネルギーは減少しますが、それよりもばねの弾性力による位置エネルギーの増加が大きいため、2つの位置エネルギーの和は増加します。
したがって、入力すべき自然数は 1674 です。