GSO010 問題5
問題文
慣性をもつ弦端で決まる反射係数
問題文
線密度 ρ、張力 S の一様な弦が x<0 の領域に存在し、原点で質量 m の小環に結ばれている。小環は y 軸に沿ったガイド上を摩擦なく動く。重力と空気抵抗は無視する。
弦の変位を y(x,t) とする。微小変位の範囲では、小環が弦から受ける力の y 成分は、
−S∂x∂y(0,t)と近似できるものとする。
弦を伝わる横波の速さは、
v=ρSである。
原点へ向かう入射波を、
yin(x,t)=Acos(ωt−kx)とする。ただし、
k=vωである。
反射波を、
yref(x,t)=Bcos(ωt+kx)+Csin(ωt+kx)とする。
小環には、弦からの力以外に y 方向の力は働かない。
B/A と C/A を求めよ。
得られた値を、
AB=qp,AC=qrと表す。ただし、p,q,r は正の自然数であり、各分数は既約である。
制約
- ρ=4.00×10−2kg/m
- S=25.0N
- m=1.12×10−2kg
- ω=75.0rad/s
入力形式
p+q+r を自然数で入力せよ。
解説
小環の運動方程式
小環の加速度は弦の端点の加速度に等しいので、運動方程式は、
m∂t2∂2y(0,t)=−S∂x∂y(0,t)です。
合成波は、
y(x,t)=Acos(ωt−kx)+Bcos(ωt+kx)+Csin(ωt+kx)です。
原点での変位は、
y(0,t)=(A+B)cosωt+Csinωtとなります。
また、原点での弦の傾きは、
∂x∂y(0,t)=k(A−B)sinωt+kCcosωtです。
加速度は、
∂t2∂2y(0,t)=−ω2[(A+B)cosωt+Csinωt]です。
反射係数を求める
これらを運動方程式へ代入し、cosωt と sinωt の係数を比較すると、
mω2(A+B)=SkCおよび、
mω2C=Sk(A−B)を得ます。
ここで、
α=Skmω2とおくと、
C=α(A+B)および、
αC=A−Bです。
したがって、
α2(A+B)=A−Bより、
AB=1+α21−α2となります。
さらに、
AC=1+α22αです。
数値を代入する
まず、
v=4.00×10−225.0=25.0m/sなので、
k=25.075.0=3.00rad/mです。
したがって、
α=(25.0)(3.00)(1.12×10−2)(75.0)2=2521となります。
よって、
AB=1+(2521)21−(2521)2=53392です。
また、
AC=1+(2521)22(2521)=533525です。
したがって、
p=92,q=533,r=525なので、入力すべき自然数は、
92+533+525=1150です。