位置演算子の無次元化
生成消滅演算子の定義を加えると、
a+a†=22ℏmωx^
です。
したがって、
x^=2mωℏ(a+a†)
を得ます。
ここで、
x0=2mωℏ,Q=a+a†
とおけば、
x^=x0Q
であり、
x^4=x04Q4
です。
したがって、M(t) の最大値と最小値の比を求めるには、無次元量
⟨Q4⟩t
だけを調べれば十分です。
Q2 の作用
生成消滅演算子の作用から、
Q∣n⟩=n∣n−1⟩+n+1∣n+1⟩
です。
もう一度 Q を作用させると、
Q2∣n⟩=n(n−1)∣n−2⟩+(2n+1)∣n⟩+(n+1)(n+2)∣n+2⟩
を得ます。
Q4 の必要な行列要素は、この式をさらに一度 Q2 で作用させることで求められます。
対角要素は、
⟨n∣Q4∣n⟩=n(n−1)+(2n+1)2+(n+1)(n+2)
なので、
⟨n∣Q4∣n⟩=6n2+6n+3
です。
したがって、
⟨0∣Q4∣0⟩⟨2∣Q4∣2⟩⟨4∣Q4∣4⟩=3,=39,=123.
非対角行列要素
Q4 は量子数を 0,±2,±4 だけ変化させ得ます。
まず ∣0⟩ と ∣2⟩ の間では、
⟨0∣Q4∣2⟩=62
です。
同様に、
⟨2∣Q4∣4⟩=283
となります。
また、量子数が 4 異なる行列要素は、
⟨0∣Q4∣4⟩=1⋅2⋅3⋅4=26
です。
Q4 はエルミート演算子なので、逆向きの行列要素も同じ実数になります。
初期状態の規格化
初期状態の係数の二乗和は、
A2+B2+C2=108+6+18=132
です。
したがって、
N=1321
となります。
時間発展
ハミルトニアンは、
H=ℏω(a†a+21)
と書けるため、エネルギー固有値は、
En=ℏω(n+21)
です。
共通する全体位相を除けば、
∣ψ(t)⟩=1321(A∣0⟩+Be−2iωt∣2⟩+Ce−4iωt∣4⟩)
と書けます。
したがって、量子数が 2 異なる成分の干渉から cos(2ωt) が現れ、量子数が 4 異なる成分の干渉から cos(4ωt) が現れます。
対角項
対角項の総和は、
D=A2⟨0∣Q4∣0⟩+B2⟨2∣Q4∣2⟩+C2⟨4∣Q4∣4⟩=108⋅3+6⋅39+18⋅123=2772.
cos(2ωt) の項
∣0⟩ と ∣2⟩ の干渉項は、
2AB⟨0∣Q4∣2⟩=2(63)(6)(62)=432
です。
∣2⟩ と ∣4⟩ の干渉項は、
2BC⟨2∣Q4∣4⟩=2(6)(32)(283)=1008
です。
よって cos(2ωt) の係数は、
432+1008=1440
となります。
cos(4ωt) の項
∣0⟩ と ∣4⟩ の干渉から、
2AC⟨0∣Q4∣4⟩=2(63)(32)(26)=432
を得ます。
以上より、
M(t)=132x04[2772+1440cos(2ωt)+432cos(4ωt)]
です。
極値の決定
ここで、
c=cos(2ωt)
とおきます。
t≥0 を動かすと、
−1≤c≤1
のすべての値が実現します。
倍角公式
cos(4ωt)=2c2−1
を用いると、
M(t)=132x04(864c2+1440c+2340)
となります。
したがって、
f(c)=864c2+1440c+2340
を区間 −1≤c≤1 で最大・最小にすればよいことになります。
この二次関数は上に凸であり、その頂点は、
c=−2⋅8641440=−65
です。
これは区間 [−1,1] の内部にあります。
頂点で、
f(−65)=864(3625)+1440(−65)+2340=600−1200+2340=1740.
よって、
Mmin=1321740x04
です。
一方、最大値は端点を比較して決めます。
c=1 では、
f(1)=864+1440+2340=4644
です。
c=−1 では、
f(−1)=864−1440+2340=1764
です。
したがって、
Mmax=1324644x04
となります。
最大値と最小値の比
共通因子 132x04 は消えるので、
R=17404644
です。
約分すると、
R=145387
となります。
したがって、
p=387,q=145
であり、
p+q=532
です。
入力すべき自然数:532