GSO002 問題3
問題文
薬学用精密ばねばかりの特性評価
問題文
ある薬局では、微量の薬剤を調合するために、鉛直に吊るしたばね S を用いた精密なばかりを使用している。このばね S の上端は天井の固定点 P に固定されており、下端に物体を吊るさないときのばねの長さ(自然の長さ)は L0 である。ばねはフックの法則に従い、その伸びは吊るした物体の質量に比例するものとする。
まず、性能確認のために質量 m1 の標準分銅 A をばねの下端に静かに吊るしたところ、ばねは伸びて静止し、その時のばねの全体の長さは L1 となった。
次に、この分銅 A を取り外し、代わりに質量 m2 の試薬容器 B を吊るした。このとき、ばねが静止した状態におけるばねの全体の長さ L2 を求めよ。ただし、重力加速度の大きさ g は一定であるとし、ばねの質量および空気の抵抗は無視できるものとする。
制約
- ばねの自然の長さ:L0=0.112 m
- 標準分銅 A の質量:m1=0.200 kg
- 分銅 A を吊るした時の全体の長さ:L1=0.152 m
- 試薬容器 B の質量:m2=0.635 kg
入力形式
ばねの全体の長さ L2 の値を m 単位で求め、その値を 1000 倍した自然数を回答せよ。
解説
1. フックの法則の適用
ばねの伸びを x、ばね定数を k とすると、ばねが発生する弾性力の大きさ F は以下のフックの法則で表されます。
F=kx吊るした物体が静止しているとき、物体にはたらく重力 mg と弾性力 F はつり合っているため、次の関係が成り立ちます。
mg=kxここで、ばねの全体の長さを L、自然の長さを L0 とすると、伸びは x=L−L0 と書けるので、
mg=k(L−L0)…①となります。
2. 標準分銅 A によるばね定数(相当量)の導出
分銅 A (質量 m1)を吊るしたときのデータから、伸び x1 を求めます。
x1=L1−L0=0.152 m−0.112 m=0.040 mこのとき、式①より:
m1g=k×0.040となります。ここで g や k を個別に求めずとも、「単位質量あたりの伸び」を考えることで計算を簡略化できます。
3. 試薬容器 B を吊るした時の伸びの計算
容器 B (質量 m2)を吊るした時の伸びを x2 とすると、同様につり合いの式から:
m2g=kx2となります。分銅 A の場合と比較すると、重力加速度 g とばね定数 k は共通であるため、伸び x は質量 m に単純に比例します。
x1x2=m1m2これに数値を代入して x2 を求めます。
x2=x1×m1m2=0.040 m×0.200 kg0.635 kg x2=0.040×3.175=0.127 m4. 最終的な全体の長さの算出
全体の長さ L2 は、自然の長さにこの伸びを加えたものです。
L2=L0+x2=0.112 m+0.127 m=0.239 m求めたい回答は、この L2 の値を 1000 倍した値です。
0.239×1000=239正解:239