GSO001 問題8
問題文
ヤングの実験と屈折率による干渉縞の移動
問題文(再掲)
光の干渉に関するヤングの実験装置があります。2つのスリット S1,S2 の間隔を d、スリットからスクリーンまでの距離を L とします。波長 λ の単色光をスリットに垂直に照射すると、スクリーン上には干渉縞が観察されました。
ここで、スリット S1 の直後に、厚さ t、屈折率 n の透明な薄膜を設置したところ、中央の明線(光路差が0の地点)がスクリーン上で移動しました。薄膜を置く前の中央の明線の位置を原点 x とし、移動した後の新しい中央の明線の位置 x1 を求めなさい。ただし、スクリーン上の位置 x は x≪L を満たすものとします。
制約
- スリット間隔: d=0.50 mm=5.0×10−4 m
- スクリーンまでの距離: L=1.5 m
- 薄膜の厚さ: t=2.0×10−5 m (20 μm)
- 薄膜の屈折率: n=1.4
- 空気の屈折率は 1.0 と近似してよい。
入力形式
x1 の値を mm 単位で求め、その自然数部分を回答せよ。
解説
この問題は、光路長(光学距離)の変化と、ヤングの実験における光路差の公式を組み合わせる応用問題です。
1. 光路差の変化
ヤングの実験において、スクリーン上の点 x における幾何学的な経路差は Δl≈Ldx と近似されます。 薄膜を S1 に設置すると、S1 を通る光の光路長は (n−1)t だけ長くなります(光路長 nt と、もともとあった空気の光路長 1⋅t の差)。
2. 中央の明線の条件
移動後の新しい中央の明線では、2つの経路の光路長が等しくなります。S2 側の光のほうが幾何学的に長く進む必要があるため、明線は x>0(S1 側)へ移動します。 光路差が 0 となる条件は以下の通りです。
Ldx1−(n−1)t=0これを x1 について解くと:
x1=dL(n−1)t3. 数値計算
制約の数値を代入します。
x1=5.0×10−41.5×(1.4−1.0)×(2.0×10−5) x1=5.0×10−41.5×0.4×2.0×10−5=5.0×10−41.2×10−5 x1=0.24×10−1=0.024 m単位を mm に変換します。
x1=0.024×1000=24 mm答え: 24