GSO001 問題7
問題文
単原子分子理想気体の二段階変化と熱サイクル
問題文(再掲)
滑らかに動くピストンを取り付けたシリンダー内に、n の単原子分子理想気体が封入されています。最初、気体の圧力は P0、体積は V0、温度は T0 でした(状態A)。この気体に対して、以下の2つの過程を順に行いました。
- 過程1(定積加熱):体積を V0 に保ったまま、圧力が 2P0 になるまで加熱した(状態B)。
- 過程2(定圧膨張):圧力を 2P0 に保ったまま、体積が 2V0 になるまで加熱した(状態C)。
気体定数を R とし、単原子分子理想気体の定積モル比熱を CV=23R とします。過程1と過程2を合わせた一連の変化において、気体が外部から吸収した全熱量 Q を求めなさい。
制約
- 初期圧力: P0=2.0×103 Pa
- 初期体積: V0=0.50 m3
- 気体定数: R=8.3 J/(mol\cdotK) (計算の過程で P0V0=nRT0 の関係を用いてよい)
入力形式
Q の値を求め、その自然数部分を回答せよ。
解説
この問題は、熱力学第一法則 Q=ΔU+W をそれぞれの過程に適用し、全熱量を求める標準的な問題です。
1. 過程1(A → B:定積変化)
定積変化では気体が外部にする仕事は W1=0 です。したがって、吸収した熱量 Q1 は内部エネルギーの変化 ΔU1 に等しくなります。 単原子分子理想気体の内部エネルギー変化は ΔU=23nRΔT=23Δ(PV) と表せます。
Q1=ΔU1=23(2P0V0−P0V0)=23P0V02. 過程2(B → C:定圧変化)
定圧変化において、気体が外部にする仕事 W2 は W2=PΔV で求められます。
W2=2P0(2V0−V0)=2P0V0内部エネルギーの変化 ΔU2 は以下の通りです。
ΔU2=23(2P0⋅2V0−2P0⋅V0)=23(2P0V0)=3P0V0したがって、過程2で吸収した熱量 Q2 は:
Q2=ΔU2+W2=3P0V0+2P0V0=5P0V03. 全熱量の計算
全吸収熱量 Q は Q1 と Q2 の和となります。
Q=Q1+Q2=23P0V0+5P0V0=6.5P0V0与えられた数値を代入します。
Q=6.5×(2.0×103)×0.50=6.5×1000=6500 J答え: 6500