GBO003 問題8
問題文
おばけ帽子のレンズ写真館
問題文
遊園地の「おばけ写真館」では、机の上に置かれた小さな帽子をレンズ越しに観察する。帽子とレンズの光軸は一致しており、帽子は光軸に垂直に置かれている。
写真館の装置は、同じ位置に凸レンズAまたは凹レンズBを取り付けられる。どちらのレンズを取り付けた場合も、帽子からレンズの中心までの距離は a である。
レンズの厚さは無視でき、光は光軸付近を通るものとする。物体距離 a は正とする。また、焦点距離 f は凸レンズでは正、凹レンズでは負とし、像距離 b はレンズの反対側にできる実像では正、物体と同じ側にできる虚像では負とする。
像の大きさと帽子の大きさの比を表す倍率の大きさを、
M=a∣b∣とする。
凸レンズAを使ったときの倍率の大きさを MA、凹レンズBを使ったときの倍率の大きさを MB とする。倍率の比 MBMA を求めよ。
制約
- a=0.280m
- fA=0.110m
- fB=−0.160m
入力形式
MBMA を既約分数 qp と表したとき、自然数 p+q を入力する。
解説
倍率を物体距離と焦点距離で表す
薄いレンズでは、物体距離 a、像距離 b、焦点距離 f の間に、
f1=a1+b1が成り立ちます。
像距離 b について整理すると、
b1=f1−a1=afa−fより、
b=a−fafとなります。
これを倍率の大きさの式に代入すると、
M=a∣b∣=a1a−faf=a−ffとなります。
したがって、像距離を個別に計算しなくても、物体距離と焦点距離から倍率を直接求められます。
凸レンズAの倍率
凸レンズAの焦点距離は正であり、a>fA なので、レンズの反対側に実像ができます。
倍率の大きさは、
MA=a−fAfA=0.280−0.1100.110=0.1700.110=1711です。
凹レンズBの倍率
凹レンズBの焦点距離は負です。倍率の大きさは、
MB=a−fBfB=0.280−(−0.160)−0.160=0.4400.160=114です。
このとき、
a−fB>0かつ fB<0 であるため、像距離
bB=a−fBafBは負になります。したがって、凹レンズBによる像は帽子と同じ側にできる虚像です。
倍率の比較
二つの倍率の比は、
MBMA=1141711=1711×411=68121です。
121 と 68 は互いに素なので、
p=121,q=68です。したがって、
p+q=121+68=189となります。
入力すべき自然数は 189 です。